小さな家の地下室から小さな声で呟いてみる

こんにちは、最合です。
『羊歯小路奇譚』ネット書店では発売になりましたが、そろそろ実店舗にも並ぶ頃でしょうか。
早く本屋さんで見たいものです。


 
 
 前回は『羊歯小路奇譚』と『Shunkin 人形少女幻想』の関係についてお話しましたが、今日はもう一つ、忘れてはならない深い関係のある物語との繋がりについてお話しましょう。
 それは言うまでもなく、暗黒メルヘン競作集第一弾『真夜中の色彩 闇に漂う小さな死』です。2012年に発売された真夜中〜は、少女が夢に見た六つの色の物語です。黒木こずゑ氏の絵と私の物語、互いの作品からインスピレーションを得て、それぞれの解釈で色物語の世界を創り上げた、正に競作でした。そんな黒木氏と再びタッグを組んだのが羊歯〜連載中の三話目です。プロットを考えていた時、真夜中〜の表紙も飾る羊頭の少女が突然私の頭の中に現れたのです。その後は羊頭の少女に導かれるようにして、黒木氏に挿絵の依頼をしていました。
 羊頭の少女――黒木氏の絵からイメージをもらい、私の物語の住人となった象徴的な存在です。
 その羊頭の少女が羊歯〜でも登場したのは偶然にして必然のように思います。図らずも第九話は、羊頭の少女誕生?の物語となりました(羊頭の少女は、少女の数だけいるので、その中の一人ということです)。他にも羊歯〜では、真夜中〜と舞台や登場人物が重なり合っています。真夜中〜で少年が入院していた裏に沼のある病院は、羊歯〜の第五話と第十一話に出てきますし、
第九話で王女様コンテストが行われる森の遊園地はやがて閉園し、真夜中〜では老人ホームとして再利用されています。森といえば、どうにも不便なその場所には音楽学校の学生寮があるらしく、スクールバスの運転手が羊歯小路にある酒屋に煙草を買いにくるとか……いつの間にか『Shunkin 人形少女幻想』とも繋がっていました(笑)。真夜中、Shunkin然り、羊歯小路奇譚の中でも、各話が互いにサイドストーリーとなって綴られています。とは言っても、どこまでが現実で、どこからが幻想なのかわかりません。何しろメルヘン世界のことですから、しかも暗黒の。

 『羊歯小路奇譚』単行本化は、黒木氏の絵なくしては成立しなかったと思います。今回は“素描で挿絵”というスタンスで、何度も何度もやり取りをしながら、全話に数多くの作品を提供して頂きました。私の写真とのコラボレーションも面白く出来たのではないかと思います。前作に続き、黒木氏への感謝の気持ちは本当に言葉になりません。
 でもやっぱり言っておきます。
「こずゑちゃん、ありがとう」

 そして! 
 黒木氏の全原画と最合の写真作品が展示される『羊歯小路奇譚 出版記念原画展』がいよいよ明日13日から開催されまーす!
昨日、無事に搬入終了しましたよ。二人合わせて、結構なボリュームの展示になったと思います。記念展のための黒木氏の新作も二点あり、ちょーーー可愛いです! 
 因みに
『真夜中の色彩』や『Shunkin』からイメージされた最合の過去作品も一部展示しています。併せてお楽しみ下さいませ。みんな来てね! 読んでね!     moai

 







 
 
<< NEW | TOP | OLD>>
| home | top | archive |