小さな家の地下室から小さな声で呟いてみる

『おやすみなさい、さようなら 最合のぼるの物語世界展』お陰様で全行程終了致しました! 気にかけて下さった皆様、お越し頂いた皆様、関係者の皆様本当にありがとうございました。自分は出版に合わせた展示は何度も行って来ましたが、その時はヴィジュアル面を担当してくれた画家なり作家なりが展示の主役と考えています。今回のように出版記念展とは別に“最合のぼる”がメインとなる展示は初めてのことです。このような機会を与えて下さったバブーシュカさん、本当にありがとうございました。思えば昨年九月の『オッド博士の美少女図鑑』刊行時から、ずっと走り続けてきたように思います。もちろん本書に関わってくれたDollhouse Noah氏や黒木こずゑ氏も同じで、新装増補版『オッド博士のマッド・コレクションズ』刊行、大阪のアラビクさんでの出版記念展そして今回の最合展と、長きに渡り併走してくれたことは、とても心強かったです。新旧含め、自身のアートワークである《物語封印箱》シリーズや写真作品を一同に展示する機会は、たぶんもうないでしょう。壁一面を埋め尽くした作品群は、自分が手がけたにも関わらず、どこか遠いところから一時目の前に現れたような不思議な感じがしました。のあさんの人形も写真も、こずゑちゃんの絵画も素描も、全てが美しい悪夢の中の出来事のようでした。夢じゃない証拠にぐるりと撮影した画像を貼っておきます(ちょっと歪んでて気持ち悪いですが)。そうそう展示タイトルにした「おやすみなさい、さようなら」このセンテンスは『真夜中の色彩』の最後の一行です。いつかこの世を離れる時に使いたい言葉。まだもう少し先のことだと思うので、それまで大事に仕舞っておきます。

少しイベントのことも振り返りましょう。今回の展示では物語表現の一つとして捉えてる朗読を、黒色すみれのゆか氏、さち氏、そしてオッド博士の時からタッグを組ませて頂いた蜂鳥あみ太=4号氏という素晴らしいアーティストの方々と一緒に、三度に渡る特別公演《朗読と音楽の宴機銑掘佞箸靴導催しました。初日のさちどん&ラストのゆかちんとは、過去にすみれの天窓や出版記念展などで披露した演目の再演となりましたが、それぞれに劇中曲など新しい提案をして頂き、再演とはいえ刺激に満ちた公演となりました。初日の《朗読と音楽の宴機佞任蓮△気舛匹鵑竜賤Г任△永井幽蘭氏が急遽ピアノで参加して下さることになり、当日初めてお会いした時は(YouTubeとかで散々観ていたVEXATIONの! ホンモノキターーー!)と内心かなりビビッテおりました。しかしひとたび彼女が鍵盤に手を乗せれば、周囲が柔らかな音色で満たされ、初めてご一緒するとは思えないほど心地良く言葉を乗せることができたように思います。もちろんさちどんのヴァイオリンも澄み渡っていましたし、何より『Shunkin』の主人公・春野琴音のチョー塩対応なお芝居が以前より格段に塩増量で萌えました(さちどん、すぐ可愛くなっちゃうからね)。朗読のラスト、二人が奏でる「亡き王女のためのパヴァーヌ」は本当に素晴らしかったです。貴重なコラボライブも眩しかったです。

翌週末《朗読と音楽の宴供佞任蓮∩歓般屮織ぅ弔離轡礇鵐愁鷁亮蝓λ鳥あみ太=4氏と伴奏でアコーディオンの笠原麻矢氏が参加して下さいました。あみ太さんとは、今回を入れて三度に渡ってオッド博士の『僕ノ天使』をご一緒しました。もはやオッド博士はあみ太さんでしか脳内再生できないという強烈な副作用っぷりです。今回は新たに『羊歯小路奇譚』から『酒屋酒場(さかバー)』のバーテン役にも挑戦して頂き、こちらの想像の斜め上どころか、成層圏に達するほどのぶっ飛んだ表現に多いに刺激を頂きました。本当にトンでもない表現者です。こちらも美少女中学生役をやらせて頂きましたが、今のところ苦情は来ていないのでひと安心です。二部構成で行われたライブも、私がタイムテーブルに物販時間を入れ忘れたせいか、結果、思っていた以上にたっぷりやって頂きました。小柄な体で大きなアコーディオンを操り且つ笑顔を絶やさない麻矢さんに、人知れず身悶えていた変態は私です。

そして翌日《朗読と音楽の宴掘奸▲肇蠅浪罎蕕歌姫・ゆかちんと。この頃になって気づいたのですが、この三公演、朗読するお話は全部違っていて、さちどんと一話、あみ太さんと二話、そしてラストのゆかちんとは『真夜中の色彩』から三話という地獄の強化訓練六本立てみたいな、、、バカなの自分、本気で思いました。ところでこの日、ステージをセッティングしている時に今日はなるべく手振りや身振りも抑え、立ちんぼでやろうかなと思いつきました。さちどんの時は客席を読みながら進んだり歩き回ったり、あみ太さんの時も出たり入ったりなどけっこう動きがあります。それらを全て封印し語りだけに集中してやってみようかなと思ったのです。と・こ・と・が、、、ナント途中で私側の照明が切れちゃったのです。そしたら、まあ台本が見えないこと見えないこと。舞台は何があるかわかりませんね。直立不動はあっさり諦め、ゆらゆらと動き回った次第です。その後のゆかちんソロライブは、くじ引きで曲順を決めるというゆかちんのアイデアで(単にセトリ考えるのが面倒だったらしいw)、私がくじの箱を持って客席を回り、トークを交えながら12曲! またもや想定外の二時間超えの満腹ライブとなりました。

三者三様(伴奏の方も入れたら五者ですね)、日常的にステージに立っているアーティストの瞬発力は本当に目を見張るものがあります。そんな方々と連続してご一緒できたのは本当に貴重な経験でした。ゆかちん、さちどん、あみ太さん、本当にありがとうございました。また是非ご一緒できる機会がありますように、、いえいえ機会は作るもの。その時はまた宜しくお願い致します。極上極悪の物語をご用意致しますので。

                      ※写真は関係者&お客様より頂きました。

自分の物語を語るということ。読者にとってはむしろ余計な行為ではないのだろうかと思う時期もありました。しかしそれは全くの杞憂であり、読み手はもっと自在に物語世界を楽しんでくれていることを今回痛感しました。冴えない中年男となり、美少年となり、女子中学生となり、デルヘリ嬢となり、介護施設の職員となる。私の語る先に彼らの姿を見てくれるのなら、もっと鮮明に背景までもが見えるように、磨きをかけたいと思いました。物書き風情がなぜ、本のデザインをし作品を創り朗読パフォーマンスをするのか。答えは簡単、それが自分の表現スタイルだから。私は自分を小説家とも脚本家とも思っていません。強いて言うなら物語作家、つまり物語を探し出し「さあどうぞ」と面白オカシク見せることを生業とする人。前例御免異端上等の心意気、例え表現の仕方に変化はあれど、三つ子の魂百までもです。より自由に、様々な手段を模索しつつ感覚を研ぎ澄ましていきたいと、改めて強く思う展示でした。関わった全ての方にありがとうを。そしてひとまず、さようなら。

 

と言うわけで告知で〜す★ 先のイベントでもチラッとお知らせしましたが、6月中旬からバブーシュカさんで黒木こずゑ画伯の個展があります! こずゑちゃん本人もまだあまり告知していません! なぜならまだ色々決まっていないから!www そんな中で、期間中に最合&さちどんで朗読イベントを6月17日(日)にやることだけは決まっています! 予約開始日も時間も料金も決まってないけど、その日は予定してね! 諸々の詳細告知はtwitterが一番早いと思いますのでチェックして下さいね(@kurousa0x0)。みんな来てね〜!!    moai

 

 

 

 

 

 

 

 

<< NEW | TOP | OLD>>
| home | top | archive |