「ここだけの話し、ワタシは結構な兎好きである。しかし、兎好きと言っても何でもかんでもいいと言う訳ではない。好きだと思う兎しか好きではない。例えば、
バッグス・バニーには何も感じないが、
ミッフィーちゃんには少々揺らぐものがある。そうは言っても、最近のミッフィーちゃんには殆ど食指は動かない。つまり、比較的初期の、もう少し具体的に言えば、1970年頃までのミッフィーちゃんが好きなのだ。すべからくこんな調子であるから、中々好きな兎に出会えない。果たして、手放しで喜んだのは、
ラビフィーに出会った時が最後だったか。好きになる時は一気に惚れ込む時と、用心深く構える時がある。そう、用心深く。実は、少し前から用心深いながらも、密かに想いを寄せている兎がいた。用心深いが故、今まではひた隠しに隠してきた。が、しかし。今日を境に己の気持ちを露呈させようではないか。何故なら、彼の兎は、完璧にワタシのハートを盗んでいってしまったからだ!(嗚呼なんてキザな言い方!)・・・今宵奴は、はち切れんばかりの唐草を背負い、夢の中を暗躍するに違いない。盗人猛々しいとは正にこの事。恐れ入りました」 moai
◆ 黒羽じゅん 作陶展 〜染付うさぎの世界〜 ◆
三越日本橋本店本館5階 〜4/24(月)迄 ※詳細は
作家サイトをご覧下さい。