一日中、冷たい雨の日でした。
そんなどんよりとした日が夜になった頃、近くでミャーミャーと鳴く声が聞こえます。
ちょっと窓から見た限りでは、声はすれど姿は見えず。
どうにも気になり、傘をさして探しました。
いましたよ。
向かいの家の車の下に。
仔猫ではないけど、大人でもないサバ猫。
中々の器量好し。
結局、家の玄関まで連れ帰り、煮干しをあげました。
でもね、ウチには他の獣もいる訳ですよ。
猫なんか抱いていたら、当然、奴も騒ぐ訳で……当然、抱かれている猫も怒る訳で。
軽い騒動の後、猫は夜に離す事にしました。
ま、猫の方も外に出たがっていたようでしたので。
ところで。
……。
く、臭い。
見れば、服に点々と汁状のモノが付いているではありませんか。
恐る恐る鼻を近づけたら、猛烈な香り。
思うにコレは、猫が怒って「フー」と力んだ時に、お尻から落ちた雫……。
つまり……!!!
ティッシュで拭いたら、香りの範囲が広がった気も……。
何だか急に恐ろしくなって、着ていた服の上下とも、洗濯いたしました。
未だ鼻腔には残り香。 moai