小さな家の地下室から小さな声で呟いてみる

今月発売した黒色すみれちゃんの新譜二枚。
15日のレコ発ライブで入手してから、ほぼ毎日ずっと聴いてます。

実はこの現象、私にはケッコウ珍しいこと。
何故って私は、ながら作業が妙に不得意。特に仕事中、日本語の歌詞のある曲だと、自分の思考とぶつかってしまうので聴けないのです。
でも『片羽の天使のパバーヌ』は、映画『斜陽』のサントラなので、前半はインスト。12曲目に表題曲(歌有り)があるのだけど、そのままスルッと聴けてしまう。で、オリジナルフルアルバム『Gothlolic』も、そのままスルッと聴けてしまう。ああ、これは便利(違)。

特に『Gothlolic』収録曲の『サンゴと潮』は名曲です。   moai





すみれちゃんたちの新譜〜★ 絵は七戸画伯と宇野大先生だよ!


最近、アコーディオン調律師の方と友達になった。
まだ若い、二十代前半の彼女だが、イタリアで修行を積んだプロの職人だ。
アコーディオン自体、自分にはあまり馴染みのある楽器ではない。
しかもその調律? どうやるんだろ? と思っていたら、
「じゃあ見に来ます?」ってことになり、小雨降る中、いそいそと仕事場にお邪魔した。


蛇腹と本体を止めているビスをすいすいと抜いていく。
分離した鍵盤の内部には幾つものリードが整然と並ぶ。
リードの下にはそれぞれ空気穴があり、そこから送られた風が音になる。
彼女は作業台の上の蛇腹にそれを載せ、音を鳴らし、耳を澄まし、くるりとひっくり返しては大胆繊細にリードを削り音を作っていく。
伴奏ボタンの内部は更に劇的だ。
一ミリほどの金属の棒が網目の如く詰まった複雑な構造。
でも彼女は、どのボタンでどのシャフトがどう動き、どのコードを響かせるのか、全て知っているのだ。

「一生これをやって行くんですよ」
柔らかに言った彼女の情熱が一瞬見えた様な気がした。     moai
キーボードに麦茶がーーーーー!!!!!


ティッシュでソッコウ吸い取ったけど。

大丈夫かしら大丈夫かしら大丈夫かしら。


今のところは打てる。
どきどき。。。


自分のバカー!



と言う日記を、昨日19時頃ミクシに上げたら、友人たちは様々な飲み物をぶっかけていることが判明。珈琲とか麦酒とか。麦茶なら糖分ないから大丈夫だって。一番ヤバいのはオレンジジュースだって。因みにキーボードは水洗い可らしい(良い子はマネしない方がいいかもしれない)。つか、飲み物はキーボードの近くに置かないの! と一喝されました。ハイ、この意見が一番正しいですね。     moai



 子供の頃、五階の踊り場を目指す階段の三段目で、よく右足の向こう脛を打った。

 504号室の自宅まで後少しのところで足がもつれる。

 小児喘息があったので息も苦しい。

 弁慶の泣き所は本当に痛く、息を吸ったまま座り込むしかない。

 擦り剥けた脛を押さえて息を止める私を、団地の踊り場は見下ろしている。

 後少しなのに。

 悔しくて痛くて顔を上げると、踊り場のアイボリー色の壁に、誰かが黒いマジックで書いた温泉マークが見える。

 大抵は夕方だから、豆腐屋のラッパも聞こえてくる。

 そんな時、何故か思うのは三階の踊り場に残る、職人の地下足袋の跡。     moai




齋藤芽生の『踊場酒場』シリーズが好きだー。国立新美術館のアーティスト・ファイル2009で観れます。6日迄)

(会期がまだ先まであると勘違いしていた事を、今朝、お友達のブログで知って慌てて行ったよ。あーヨカッタ)

| 1/1 |
| home | top | archive |