小さな家の地下室から小さな声で呟いてみる

友人の人形作家Dollhouse Noahさんの個展が始まりました。

 
  涙袋のある大きな瞳に、小さく閉じられた薄桃色の唇

  まだ薄い胸元を、可憐に彩る豊かな髪

  手に手をとっていようとも、内股で佇んでいようとも、

  そこは時の狭間の如く、孤高な少女の魂が結晶する


オープニングパーティはなかったのですが、夜になるにつれ自然と宴に。
Noahさんの師匠である四谷シモン先生もいらしていて、贅沢な時間をご一緒させて頂きました。     moai


◆ Dollhouse Noah人形展「類似少女楽園廃墟」 〜5/10 於:画廊珈琲Zaroff






















 
洋館と庭園を楽しみたいと思って出かけたものの、ふと百草園ってどんなところかしら、と思ったのが運の尽き(?)。物凄い坂道を車で上がって、入口まで行ってみたけど駐車場がない。仕方ないので引き返して駅近くに駐車。近道らしい看板に従って行ってみると……こんな道を歩くハメに(笑)。




見晴らしはいいんですけど、息は上がっています。





園内にあった大きな楠木。 たぶんトトロが住んでいます。





百草園ってこーゆー所だったのねー。
当初求めていたイメージとは大分違いましたが、気持ち良かったのでヨシとします。

帰りに寄った高幡不動で、おみくじ引いたら大吉でした。     moai









                  紫木蓮より濃い紫色がたまらなく好きです。     moai 










何年も前からネットで作品を見ていた写真家の個展に行く。
PCモニターで見る画像とプリントしたものや印刷物の画像とでは受ける印象が微妙に異なることは、誰でも少なからず経験があると思う。前者は透過光、後者は反射光で見るからだ。
ところで、氏の作品世界の重要な要素のひとつとして、独特な色調がある。
ストイックなまでに押さえ込まれた色彩は、寡黙かと思いきや、滔々と深部を物語る。
いつもとは違う光源で鑑賞することに些かの不安を抱きつつも出向いたが、それは全くの杞憂だった。
写真家は、繊細で美しい世界を見事に再現していた。

 
  砂浜に打ち上げられたクマのぬいぐるみ
 
  解体されたお供えの菊、林の中で大口を開ける廃車、逆さまに浮かぶ金魚うつろな目

  俯いた少年の毛先を濡らすのは、たぶん涙という名の海の水
  少年は、抱き締めた彼に自分の体温が移るまでそうしているのだろうか 

  遠い記憶の夢をみるような、切なくも優しい眼差しが切り取った


若干狭い会場の壁を埋め尽くすように貼られたパネルを、数メートル引いて眺めたい衝動を抱えつつ、見上げるように鑑賞するのも一興だった。     moai



◆コサカシンタロウ写真展 『動カナクナルマデ居テ』 〜4/27迄フォトカノン  公式サイト:朽チ果テルノモイイ




    (画像は会場で購入したカード。両面プリントでポストカードじゃないところが気に入っています)






 

お誕生日会をやると言っても、大人になると中々その当日に行うことは難しい。

でも今日のお誕生日会は本当にお誕生日の日にできた。

気の置けない人たちと集う宴は本当に楽しい。

御茶漬海苔先生、おめでとちゃん。     moai



バースディケーキと今日の主役







 

三月最後の日、《菫色の文法》展vol.1 ~ルネ・ヴィヴィアンの寝室~ を観に行った。

 持ち込まれた年代物の蓄音機が奏でる歌曲は、訪れた者をベル・エポックの巴里へと誘う。

 企画者のミストレス・ノール女史の徹底した美意識が細部にまで貫かれ、
 氏を含む九名の女性作家が見事に共鳴した展示空間は天晴れとしか言いようがない。


幻のサロンが再び現れることを、心待ちにしよう。     moai





 
      (画像は購入した本展のアートブック『Anthology《菫色の文法》第一集~ルネ・ヴィヴィアンの寢臺』


『デジタルホラーM』というコミック誌(電子書籍)で、乙女向けホラーノベル『幻想紀行 ホテルベニュワール』の連載を開始いたしました。一話完結で、やや不定期掲載です。筆名はもあいのぼるです。

「第一話 浴槽という名の旅行社」は、ホラーMの最新刊、vol.007に掲載されています。
 

超簡単に言うと、廃業したホテルの一角に小さな旅行社があって、そこのトラベルコンセルジュ(一応美青年)が、旅人のお世話をしてくれるって話です。そんなに怖くないので、ホラー苦手な方でも全然オッケーです。むしろ小心者向け。でも怖かったらごめんなさい。

購入サイトなど詳細は、本家サイト・黒兎商會のインフォメーションをご覧下さい。 


ついでにもう一丁。

絶賛発売中の『トーキングヘッズno45』には、最合のぼるの短編『壊れた白』が掲載されています。
紙面デザインでも楽しめるように頑張っています。
因みに次号no.46(四月末発売予定)にも書き下ろしで薄ら寒い感じの短編を予定しています。
↑よりこっちの方が怖い話のような気もするし、そーでいような気もするし。。。(謎)。



併せて色々よろしくちゃんです。     moai












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